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平成31年(2019)年01月期 無線工学A A-20

平成31年(2019)年01月期 無線工学A A-20

A−20次の記述は、我が国の地上系デジタル放送の標準方式(ISDB‑T)において、伝送信号に含まれる雑音、歪み等の影響を評価する指標の一つであるMER(ModulationErrorRatio:変調誤差比)の原理等について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。1デジタル放送では、CNR(C/N)がある値よりも小さくなると全く受信できなくなる、いわゆるクリフエフェクト(cliffeffect)現象があるため、親局や放送波中継局等の各段のCNR劣化量を適切に把握する必要があり、その回線品質を管理する手法においてMERが利用されている。2MERは、デジタル変調信号を復調して、I−Q平面に展開した際、各理想シンボル点のベクトル量の絶対値を二乗した合計を、そこからの誤差ベクトル量の絶対値を二乗した合計で除算し、電力比で表すことができる。3図は、理想シンボル点に対する計測シンボル点とその誤差ベクトルとして次式で表すことができる。る。jをシンボル番号、Nをシンボル数とすると、MERは、電力比との関係をQPSKの信号空間ダイアグラムを用いて例示したものであ直交軸Q〔V〕計測シンボル点Ij,Qj誤差ベクトル成分δIj,δQj〜〜MER=10log10{√∑Nj=1δIj2+δQj2/√∑Nj=1Ij2+Qj2}〔dB〕理想シンボル点Ij,Qj4測定信号のCNR(C/N)の劣化要因が加法性白色ガウス雑音のみで、同相軸I復調法等それ以外の要因がMERの測定に影響がない場合、理論的に〔V〕MERはCNRと等価と考えられている。(注)〜QPSK(4PSK)信号δIj=Ij−Ij5MERを利用すれば高いCNR(C/N)の信号でも精度よく測定できる〜ため、高品質な親局装置出力等の監視に有効である。δQj=Qj−Qj

答え:3


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